やさしさを、インフラにする。
「外出は、本来もっと自由なはずなのに。」
「ふらっと京都」という名前には、2つの大切な想いを掛けています。
一つは、物理的・心理的な段差(バリア)をなくし、誰もが平等(フラット)に社会参加できる「ノーマライゼーション・インクルージョン」の実現。そしてもう一つは、当事者やご家族が事前の綿密な下調べや我慢をすることなく、思い立った時にふらっと(気軽に)出かけられる自由を取り戻すことです。
私たちは、車椅子をご利用の方、ベビーカーを使う子育て世帯、ご高齢の方、そして障がいや食事制限(アレルギー・ヴィーガン等)を持つ方々が、京都の街を心から安心して楽しめるよう、詳細なバリアフリー情報を可視化していきます。
なぜ「ふらっと京都」を立ち上げたのか
私たちは日々、訪問介護や就労継続支援B型、介護タクシーなど、地域に密着した福祉の現場を運営しています。その活動の中で常に直面してきたのは、「行きたいお店があっても、自分が行ける環境か分からないから諦める」という当事者の方々の切実な声でした。
既存のグルメサイトや情報誌は「味や価格、写真の映え」が中心で、本当に必要とされている情報が圧倒的に不足しています。
- 車椅子のままでも、奥の席まで入れる通路幅はあるか?
- オストメイトやベビーベッド付きの多目的トイレは備わっているか?
- アレルギー対応や刻み食など、スタッフはどこまで柔軟に対応してくれるのか?
外出を阻んでいる本当の理由は、物理的な段差そのものよりも、「行ってみて、もし入れなかったらどうしよう」という「心の段差(心理的な不安)」です。私たちは、現場のプロとしての視点からこの情報の空白を埋め、「ここなら行ける」と事前に確信できるだけのリアルな「安心」を提供したいと考えました。
障がい者の自立と街の集客を繋ぐ「新しい循環」
「ふらっと京都」は、単なる便利なバリアフリーマップではありません。このサイトの店舗情報の入力、SNSの運用、動画の編集やデザイン制作といった裏側の業務には、私たちが運営する就労継続支援B型事業所「ごりき工房」のメンバーが深く関わっています。
彼らがプロの監修のもとで店舗の魅力をデジタルで発信し、お店の集客やDX化を支援する。そして、その対価がメンバーの「工賃の向上」と「やりがい」に直接還元される仕組みです。
- ユーザーには、「安心して出かけられる」という自由を。
- 掲載店舗には、「やさしいお店」としてのブランディングと新しいお客様との出会いを。
- ごりき工房のメンバーには、確かな仕事を通じた「社会参加」と「経済的自立」を。
関わるすべての人が価値を受け取り、与え合う「三方良しのエコシステム」をつくること。それが私たちの裏のテーマでもあります。
私たちが目指す未来
完璧なバリアフリー設備がなくても構いません。「段差はあるけれど、スタッフが全力でお手伝いします」という、お店の温かい心遣い(ソフト面の対応)こそが、一番のバリアフリーだと私たちは信じています。
「行けない」をなくすことは、社会参加のハードルを下げることです。誰もが我慢することなく、ふらっと自由に出かけられる京都へ。私たちは、この街の「やさしさ」を、誰もが当たり前に使える社会のインフラにしていきます。
あなたの一歩で、「行ける場所」が増える。誰もが笑顔で出かけられる未来を作るために、ぜひ私たちの活動にご参加・ご支援をお願いいたします。