「最近、親の物忘れが増えてきた気がする」
「一人暮らしの母が心配だけれど、何から始めればいいのか分からない」
「介護サービスを利用したいけれど、誰に相談すればいい?」
高齢の家族の暮らしについて、こんな不安を感じたことはありませんか?
介護が必要になったときはもちろん、まだ元気に暮らしている場合でも、年齢を重ねるにつれて生活の中に小さな困りごとが出てくることがあります。
でも、いざ相談しようと思っても、病院なのか、区役所なのか、介護施設なのか、どこへ行けばいいのか迷ってしまいますよね。
そんなときに知っておきたいのが、京都市の「高齢サポート(地域包括支援センター)」です。
今回は、京都市で高齢者やそのご家族が利用できる相談窓口について、相談できる内容や利用方法をやさしく紹介します。
「高齢サポート」ってどんなところ?
高齢サポートは、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、介護・福祉・健康・医療などについて総合的に相談できる公的な窓口です。
京都市が委託して運営しており、市内61か所に設置されています。
保健師、社会福祉士、主任ケアマネジャーなどの専門職が連携し、それぞれの家庭の状況に応じて支援しています。
「介護施設を探す場所」というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、それだけではありません。
日々の暮らしの中で感じる、ちょっとした不安や困りごとも相談できます。
介護が必要になる前でも相談できます
「まだ介護を受けるほどではないから、相談するのは早いかな」
そんなふうに思う方もいるかもしれません。
でも、高齢サポートは、介護が必要になってからだけ利用する場所ではありません。
たとえば、以前より外出が減った、転びやすくなった、食事の準備が大変になってきた、最近物忘れが気になる、といった変化も相談のきっかけになります。
本人の健康状態や生活の様子を確認しながら、介護予防の取り組みや、必要に応じた支援につなげてもらえます。
「困りごとが大きくなる前に相談する」という使い方もできるのです。
家族だけでも相談できる?
高齢サポートでは、本人だけでなく、ご家族や近隣に暮らす方からの相談も受け付けています。
「本人が介護サービスを利用したがらない」
「離れて暮らす親の生活が心配」
「介護の負担が増えてきたけれど、誰にも相談できない」
そんな場合にも相談できます。
本人にどう声をかければいいのか、今後どんな支援が考えられるのか、一緒に考えてもらうことができます。
高齢サポートの職員には法律上の守秘義務があります。家庭の事情なども含めて相談できる窓口です。
認知症かもしれないと思ったときも
「同じことを何度も聞くようになった」
「以前はできていたことが難しくなっている」
「お金の管理や買い物が心配になってきた」
こうした変化があると、家族は「もしかして認知症?」と不安になることがあります。
ただし、物忘れの原因は認知症だけとは限りません。
高齢サポートでは、認知症が疑われる場合の相談も受け付けており、必要に応じて医療機関や地域の支援につなぐ役割も担っています。
高齢サポートそのものが診断を行う場所ではありませんが、「どこに相談し、どんな対応を考えればいいのか」を整理する入口になります。
一人暮らしの高齢者への訪問活動もあります
京都市では、一人暮らしの高齢者を対象に、高齢サポートの専門職員が自宅などを訪問する取り組みも行っています。
日常生活で困っていることや心配なことを聞き、介護予防や福祉サービスなどの情報を紹介します。
希望に応じて、地域の民生委員・児童委員などによる見守り活動につなぐこともあります。
「近所に住む高齢の方が最近外に出てこない」
「一人暮らしの親が地域とつながれているか心配」
そんな場合にも、地域の高齢サポートへ相談してみてください。
相談は無料? 予約は必要?
高齢サポートへの相談は無料です。
京都市 高齢サポートの基本情報
| 相談料金 | 無料 |
| 通常の受付 | 平日 9:00〜17:00 |
| 緊急時 | 相談のみ24時間電話対応 |
| 設置数 | 京都市内61か所 |
京都市公式案内(2026年4月1日更新)に基づく情報。
相談内容によって担当職員の調整が必要になることもあるため、訪問する前に電話で相談内容や希望日時を伝えておくと安心です。
なお、24時間の電話対応は緊急時の相談に限られます。急病や事故など、直ちに救急対応が必要な場合は119番を利用してください。
京都市内のどこに相談すればいい?
京都市内には61か所の高齢サポートがありますが、どこでも自由に選ぶというより、お住まいの地域を担当するセンターに相談するのが基本です。
京都市の公式ホームページには、各センターの所在地、担当学区、電話番号、FAX番号などが掲載されています。
例えば、中京区の御池学区周辺や右京区の嵯峨地域など、それぞれに担当センターがあります。
自宅から最も近いセンターが担当とは限らないため、住所だけでなく担当区域も確認しましょう。
京都市の公式窓口一覧
全61か所の所在地・担当学区・電話番号を確認できます。
担当するセンターが分からない場合は、京都市の介護ケア推進課(電話:075-222-3800)に問い合わせる方法もあります。
相談するときは何を伝えればいい?
最初から詳しく説明できなくても大丈夫です。
たとえば「80代の母が一人暮らしをしています。最近、買い物や食事の準備が難しくなっているようで心配です」といった伝え方でも、相談を始められます。
相談の前に、本人の年齢、住んでいる地域、最近困っていること、現在利用しているサービスなどを簡単に整理しておくと、話が進めやすくなります。
介護保険の認定を受けているかどうかが分からなくても、まずはその状況を伝えてみてください。
介護保険の申請についても相談できます
「ヘルパーさんに来てもらいたい」
「デイサービスを利用できるのかな?」
そう思っても、介護保険の手続きは初めてだと分かりにくいものです。
高齢サポートでは、介護保険の利用や申請に関する相談にも対応しています。
本人の状況を確認しながら、必要な手続きや利用できる可能性のあるサービスについて相談できます。
ただし、相談しただけで介護サービスの利用が決まるわけではありません。介護保険サービスには要介護・要支援認定などの条件があり、利用時には自己負担が生じる場合もあります。
「まだ大丈夫」と思っているうちに知っておきたい場所
高齢の親や家族の暮らしについて、どのタイミングで誰かに相談すればいいのか、迷うことは少なくありません。
本人が元気なうちは「まだ大丈夫」と思うかもしれませんし、家族も「もう少し様子を見よう」と考えることがあります。
もちろん、すべての困りごとにすぐ介護サービスが必要なわけではありません。
でも、困ったときに相談できる場所を知っているだけで、選択肢は広がります。
介護が始まってからではなく、これからの暮らしを考えるために相談する。
京都市の高齢サポートは、そんなときにも利用できる身近な窓口です。
「こんなことを聞いてもいいのかな」と迷ったら、まずはお住まいの地域の高齢サポートに相談してみてください。
本人も、ご家族も、地域で安心して暮らし続けるための第一歩になるかもしれません。
※掲載内容は2026年10月16日時点で確認した情報です。京都市公式ページ(2026年4月1日更新)などを参照しています。相談時間、担当区域、所在地、支援内容などは変更される場合があります。利用前に最新情報をご確認ください。
主な参考情報: 京都市「高齢サポートについて」 / 京都市「高齢者の方の相談」

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